エンジニアリング・ブランド研究

2012.12.20 第22回エンジニアリング・ブランド研究会(一般社団法人日本開発工学会)にて「エンジニアリング・ブランドの経営戦略上の役割」と題して専務理事の小平和一朗が講演を担当した。

一般社団法人日本開発工学会のエンジニアリング・ブランド研究会は、専務理事の小平和一朗が主査となって、当財団の評議員の大橋克已とともに2007年に設立し、研究活動に取り組んできた。小平和一朗(専務理事)が主査を、副主査として、大橋克巳(元クラレ常務)、吉田廣(日本電気)、木下智雄(かんぽ生命保険)、矢本成恒(名古屋商科大学大学院教授)が研究会を支えている。

今回の研究会では、22回を迎えた研究会のこれまでの経緯を、『エンジニアリング・ブランドの経営戦略上の役割を意見交換する』と題して研究の成果を改めて聞き、参加者と活発な意見交換をし、参加型の研究会となった。

講義資料(1.97MB)

- エンジニア自らが市場の動向をつかみ、市場を自らリードする -

激動の時代、市場は多様化し、売れる商品作りは容易ではない。日本企業の多くが、グローバル競争で負けている。
勝ち組は「靴を履かない土人に、靴を履かせるビジネスに取り組んでいる」といえるほどに大胆なビジネスに取り組んでいる。マーケッティングの常識が変革している。
変革の時代、エンジニア自らが市場の動向をつかみ、市場を自らリードするような技術開発テーマを創生しなければ、競争力のある商品開発や、イノベーションを起こすことは出来ない。持っている技術的な強みを顧客に説明しようとするとき、整理ができていないことに気付く。その解決策の一つに、エンジニアリング・ブランドの構築がある。
自社のエンジニアリング・ブランドの構築目標を意識することで、次世代のビジネスが見えてきる。

-エンジニアリング・ブランド構築を、全社で目指す技術経営戦略目標とする -

エンジニアリング・ブランド(Eブランド)を技術と市場を融合化する経営戦略として分析するなど、研究課題に取り組んできた。
研究会の成果は、以下の6つに整理できる。

(1) Eブランドは、B2BビジネスにもB2Cビジネスにも役立つブランドである。

(2) モノづくりにも、コトづくりも、サービスにも、システムにも、Eブランドは存在する。

(3) テクノロジーブランドも技術ブランドもEブランドの構成要素である。

(4) 顧客が要求するエンジニアリングは、サプライチェーンを構成する位置で、要求内容が異なる。

(5) 顧客の問題に出会う(暗黙知)には、顧客との出会いとコミュニケーション能力が重要である。

(6) Eブランド構築を、全社で目指す技術経営戦略目標とする。