一般財団法人アーネスト育成財団

西河技術経営塾(沼田校)実践経営スクール3期生

報告1 技術経営学を学び地方を豊かにする

第3期西河技術経営塾(沼田校)開講する
主催:一般財団法人アーネスト育成財団、協賛:小坂建設(株)、後援:沼田市

沼田市の小坂建設の社長室で『西河技術経営のルーツを学ぶ』と題する講義する西河洋一塾長。写真は、左から司会・講師の小坂哲平、受講生の中村茉由、中島裕也、講師の西河、受講生の鶴淵保弘、大山英明。

本年3月26日(土)に「西河技術経営塾(沼田校)3期」を開講した。9月17日(土)の修了式まで、隔週の土曜日に13回開催される。本年度から経営者として学ぶべきことは同じとし「沼田校」とよび、今期3期生から入門とせずに、本校(代々木校)と同じカリキュラムとした。3期生の受講者は、4名である。
本講座は財団が主催し、小坂建設㈱が協賛し、沼田市が後援する経営者を育成するための実践経営スクールである。小坂建設の社長室を無償で借用し、研修会場としている。

地方の企業を元気にする
本講座の狙いを「変革をつくる技術経営学を学び、 豊かな社会づくりに取組むことができる経営人財を養成する。地方の企業を元気にする」としている。
財団が研究している実務に役立つ技術経営学を塾生に教示することで、技術経営人財の養成に取り組んでいる。
利益がでる経営を心掛け、地域の人財の安定雇用と税金を沢山払える企業にし、地方を元気にする取り組みを実践している。

西河技術経営塾の講義の構成
講座は第1部企業観、第2部ビジネスモデル、第3部市場創出、第4部中長期計画、第5部個別研究、成果報告の5部で構成されている。
例えば第3部の市場創出は、第7章コストハーフ戦略、第8章新規の市場を創生する、第9章サービスビジネス入門、第10章収益モデルに基づいた中長期戦略、第11章グローバル経営戦略、第12章中小企業のブランド構築戦略、第13章ICTを利用したビジネスモデルで構成されている。
受講生の当講座に対する期待と抱負を寄稿して頂いた。

≪受講生の抱負≫

鶴渕保弘 原澤林業(株)部長
経営の知識を事業拡大に生かす

経営の知識を学び事業拡大を目指す当社は、林業の仕事を営んでおります。当社の社長が西河技術経営塾で多くのことを学んだと聞かされ、私には経営の知識はないので不安ではありましたが、私自身の経験になると思い受講することに決めました。
現状で困っていることは若手人材が入社してくれないことです。塾を終えたあとの懇親会で「自分の職場は、3Kだから若者は敬遠する」と話しましたところ「空気がすがすがしい新緑の中での仕事を3Kとは思えない」と諭されました。確かに森に働く自分が豊かな木々と共に働ける喜びを語れるようにならないといけないことに気付きました。
塾で学んだ知識を、これからの事業拡大に活かしていきます。顧客、社員の幸福に寄与するため、林業木材業界に変革を起こし、社会全体の未来の発展に貢献していきたいと考えております。

鶴渕保弘 3期生

中村 茉由 北毛茶屋代表
地域活性化活動実績を体系化

私は2016年に片品村地域おこし協力隊として移住し、2018年に「農」と「食」の活性化を目指す「北毛茶屋」を起業しました。
地域で定住・定着のためにも事業を持続可能なモデルにする必要があります。そのために、卒業生の方から勧められ入塾させていただきました。経営について、実践的に学べる機会はまれであり、貴重な機会をいただけたことを感謝しております。
コロナ禍の中、これまでの飲食を中心とした事業を既存のまま継続していく事は難しい状況下にありました。また非営利を含めて地域活性化に向けた活動を継続・広域化してきた取り組みと実績をあらためて体系化、言語化していくために学ばせていただいております。
「経営学は未来学」と教わりました。実感知、経験知を言語化・共有のできる経営者となれるよう皆さまのお力を借りながら成長していきたいと思います。
事業を通じて成し遂げたいことは何かを経営学を学ぶ事で問い直しをさせていただいています。今、変化の時を迎えている利根沼田地域で持続可能な事業モデルを創発し、事業の売上を増加させ、人を雇用できる法人化を目指していきます。

中村 茉由 3期生

中島 裕也 (株)ウイング常務取締役
学んだことを活かし事業拡大

今まで現場での仕事を中心に従事してきて経営に関することを勉強せずにきてしまいました。
心の中にこの先に対しての不安がある中、西河技術経営塾を受講のお話を頂いていて、不安や恥ずかしい気持ちがありましたが、この機を逃したらこの先何も学べない気がして入塾いたしました。
数回の講座を受けて、まず自身に何が不足しているか見つめ直した時、取締役としての自覚が欠けていることに気づかされました。そして、自覚が欠けていたということは、知識もなければ、経験もないし、何より自社の経営状態を見る財務諸表すら理解出来てなかったことを恥ずべきことであることに気づきました。
しかし、この塾のおかげで少しづつではありますが、自らが学ぶ方向に立たせてもらい、自分自身が徐々にではありますが、変化してきていることにも、体感しています。
約半年間の講座の中で、経営に関する専門的な知識を吸収し、会社経営の基本を学ぼうと考えています。自社の成長と、自身の成長を目標に、また、学んだことを確実に活かし、売上の向上を果たし会社を発展させます。会社発展から会社規模を拡大させ、会社規模の拡大から事業そのものの拡大を目指したいと思います。

中島 裕也 3期生

大山 英明 小坂建設(株)工事部 課長
経営学を学び自社の発展に寄与

私は、現場の施工管理業務や現場作業などに従事しています。経営の知識は全くなく、自社の経営状況も知りませんでした。
入塾の機会を頂き、数回の講義を受けただけですが、講師の皆様から経営学の初歩から教わり、経営に関する深い知識が身に付き、自分が成長していることを実感できています。
西河技術経営塾では、弊社の先輩上司たちが多くの事柄を学ばせてもらい、小坂建設を成長・発展させていただいたことを知り、自分自身もこれからの会社経営の輪に入っていけるよう技術経営学を学ばなくてはと思っています。
学んだ事柄を自分自身のスキル向上にも役立てて、全社員を引っ張って行けるようになり、これからの小坂建設を更なる発展の為に生かしていきます。

大山 英明 3期生

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