西河技術経営塾(沼田校)実践経営スクール4期生

報告2 地方創生、利根・沼田地区の経営者の育成

実践技術経営学を学ぶ (沼田校4期生)修了式

西河技術経営塾(沼田校)は2023年4月1日に開講し9月16日に修了した。原則、隔週の土曜日に開催。
沼田校の進行役を小坂哲平小坂建設代表取締役(代々木校5期生)が担当した。
4名が入塾し、本多一茂と倉沢芽久美の2名が修了した。修了生の報告書の要約を報告する。

塾生の本多一茂(左)、塾生の倉沢芽久美、進行役の小坂哲平、講師の小平和一朗専務理(右)

塾で何を学んだか

■経営状況を数値で把握する

塾生 本多 一茂

株式会社大和
代表取締役社長 本多 一茂

本多一茂(左)、西河洋一塾長(右)から修了証を受領する

平成7年に父が(株)大和を設立。警備業を中心にビルの総合管理業務や公営プールの管理業務、セキュリティ用品の販売、人材派遣業務等を行ってきた。
平成26年に代表取締役社長に就任。塾に入るまでは、経営に関する勉強もせず、現場が足りなければ自ら現場へ行き不足を補い、経営においても創業者である父が作り上げたものの中で、数字も経営方法も分らぬまま現在に至った。
売上も思うように伸びず資金繰りも大変な時期を繰り返し、このままでは会社を潰してしまう。何かを変えなければと悩んでいた。そんな中、経営塾に入ってみないかとのお話を頂き、即答で入塾を懇願した。
初めての講義の中で「不動産収入があるからで、本業では全く利益を出せていない」との指摘を受け、社長としての仕事、経営、そして最も重要な数字の把握ができていなかった事に気づかされた。
当初は、自社の経営状況や決算書ですら全く把握できていなかった。講義を受けていく中で、自社の経営状況を数字として把握することが重要である事がわかった。

未来ある会社づくりに取り組む

企業の組織づくりをする上で、経営の3要素でもある「ヒト、モノ、金」について、その中でも特にヒトについて考えさせられた。
モノや金ももちろん重要であるが、そのモノや金を生みだせるのはヒトである。
長戦略の描き方などを学んだ。会社が進むべき方向性を示し、未来ある会社づくりのスタートとしてお客様、社員、社会に向けたメッセージを発信しなくてはならない。
その意味でも「企業理念」を持つことは非常に重要であることが分かった。向かうべき道を示すことで社員の明確な目標が定まり、目標を達成することでモチベーションを上げることができる。
次のステップでは、自社の目指す未来を明確にするため、中長期経営計画を立てた。中長期計画では5年後に売上2倍強に設定し、売上20%の成長を目標とした。
目標の必達のため営業計画を見直し、経営計画を立て、自社の強みづくりを一層強化し大和「輪」ブランドの構築を目指す。未来ある会社づくりのために真の経営者となるべく、塾で学んだことを活かし邁進する。

■精進して接客の神になる

塾生 倉沢 芽久美

第一生命保険 倉沢 芽久美

倉沢芽久美(左)、西河洋一塾長(右)から修了証を
受領する

保険外交員(営業)として顧客に接し15年になる。母体である第一生命保険株式会社がどれだけ良い商品を開発しても、顧客にとっての品質は、窓口である外交員自身の成長にある。
スキルアップを追求すればするほど、より難しい顧客からの相談にも行き当たり、取得している資格の範疇では対応不可能な案件や難題も生じる。特に経営者の苦悩のお力になるには難しい。これから退職までの間に精進して、「接客の神になる」という目標を掲げた。そのためには何が必要か思案している最中、西河技術経営塾へお声がけを頂いた。経営を学び、保険外交員である自身の業務内容にどのように反映できるのかは未知数だが、入塾して数多くの学びを得た。ぼんやりとしていた「接客の神」という偶像の輪郭が見えてきた。
保険外交員は、青色申告の個人事業主であり、自身の事業規模と環境に置き換え活かすことで、塾での学びが発揮でき、経営者の苦悩にも時には対応できるようになった。
入塾前は時には自信を無くし不安に苛まれることもマイナス思考に陥りがちな日もあったが、今後は中長期計画に沿って達成・未達項目を検証し研究することで自己否定に走る時間などが存在する暇もなく進んでいけると、確信している。
営業は、同じ毎日は存在せず、目の前に広がる世界は無限にも感じる。どこへ行くのか、何をするのか、自身のかじ取りにかかっていることが面白い。

塾での学びは自身の中の大きな財産

西河技術経営塾に入塾して稼ぐための多くの技術を学ぶことができ、自身の中で大きな財産となった。宝の持ち腐れにしてしまうか否かは自身の行動力にかかる。
塾修了を迎える今、心に強く誓うことは、顧客に対して退化ではなく進化した倉沢を提供していきたいということだ。これまでお世話になってきた顧客・家族、全ての大切な人の幸せのために「接客の神」になる。

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