西河技術経営塾(沼田校)実践経営スクール5期生

報告1 塾で経営学び地域再生を担う

会計数値で企業を管理する  第5期西河技術経営塾(沼田校)開塾

主催:一般財団法人アーネスト育成財団、協賛:小坂建設(株)、後援:沼田市

3月9日、テラス沼田(沼田市)での開講式。右から星野稔沼田市長、西河洋一理事長、小坂哲平小坂建設株式会社代表取締役、塾生の梅田裕大原澤史浩平原将吉

2024年3月9日(土)に西河技術経営塾(沼田校)第5期を開塾した。今期は3月に開講し7月下旬に修了する日程とした。
講義構成は、西河技術経営塾講師養成研究会での議論を踏まえ、カリキュラムを再編した。「西河洋一の経営哲学」は10年間の経営人財育成を踏まえて西河塾長の暗黙知を整理した。「財務諸表で企業実態を分析」は、経営を数値で管理する重要性と必要性と管理手法を教示する。「グローバル経営戦略」はDXで変わってきた国際分業体制を考慮した日本の役割などを学習する。
開講式で西河洋一塾長は「会社を発展させていくためには、色々な学習をして経験を積み重ねて飛躍していく。経営の知見を学んでいただいて大きな会社を運営する人財になっていただきたい」と期待を語った。
星野稔沼田市長は、昨年の開講式で配布された当塾の書籍等の資料を見て、非常に内容が濃く充実したカリキュラムであると評価した。「沼田市は、2050年には人口が2万人ほど減少し2万4千人になると試算している。企業誘致などに取り組み打つべき手は打つが、皆さんが主役となって欲しい。塾で勉強されたその能力がないと地域再生は難しい。ぜひ皆様と共に連携し、お力添えを頂きたい」と来賓挨拶で語る。

入塾式で塾生にエールを送る
星野稔沼田市長

【受講生の抱負】

塾生 梅田 裕大
視野の広い経営者になる

私は昨年4月に「群馬が好き」という理由で出身地でも育った場所でもない川場村に移住してまいりました。その時、弊社の代表と交わした約束は「3年以内に国洋を任せられるような経営者になる」こと。この約束に近づくため、この度入塾を決意いたしました。
入塾式にて沼田市長からもお話いただきましたが、利根沼田に限らず地方では人口減少の一途をたどっている自治体が非常に多い現状がございます。尾瀬やスキー場などさまざまな自然資源を有する利根沼田には1年を通じて多くの観光客がいらっしゃいます。
その一方で、移住定住にはなかなか繋がらず、むしろ、生まれ育った子供たちも入学や就職を機に外へ出てしまうことも多くなっております。
その要因の1つとしてよく耳にするのは「利根沼田には仕事がない」というそんな状況を、私は経営者として売上を伸ばし、雇用を増やすという観点で改善できることでした。よう、経営塾で学んでまいります。
川場村から世界に向けて、グローバルな視点を持って事業展開ができるよう、多くのことを学び、実践してまいります。

株式会社国洋環境開発研究所
企画部長CSO 梅田 裕大

塾生 千吉良 徳人
再学習で新たなチャレンジ

沼田校の1期生として技術経営を学ばせていただきました。教えていただいた事を意識して取り組むなかに経営者としての自信が付きました。
1期生の時は全ての事が新しい知識でそれを理解する事に一生懸命でしたが、それらを実践する中で自分なりの理解を深めることができていると感じています。
この度5期生として学ばせていただき、より理解を深めること、そして1期生の時に学ばせていただいたのにまだ取り組めていない事への挑戦、また新たに経営について学ばせていただきたいと願っています。
学習課題としては競争激化と価格競争、技術の進化と追いつき、物価高騰、材料不足、ブランド戦略等の問題を議論させていただきたいと思っています。

株式会社千吉良電機工事
代表取締役 千吉良 徳人

塾生 平原 将吉
経営力を身に付け業界の光になる

茨城県水戸市で三橋さんが『ミハシ』という屋号で呉服店を営んでおり、祖父がのれん分けをする形で群馬県桐生市に創業した「京呉服みはし」ですが、現在では沼田市に拠点を移しており、私は三代目として事業承継を予定しています。
着物はピーク時には2兆8千億円だった市場規模は、現在2千億円を切ってしまっている斜陽産業です。しかしながら、日本が世界に誇ることができる伝統文化であり、世界中の人を魅了できるようなファッション性もある、非常に可能性を秘めたコンテンツであると感じています。つまりは、着物という魅力を活かしきれていないのが現状です。
技術経営を学び、世界に誇る着物文化を過去の遺産ではなく「着物を着ようかどうしようか」ではなく「どの着物を着ようか」という日を実現できるように、そして利根沼田に大きく貢献できるような企業を目指して頑張ります。

株式会社みはし店長
平原 将吉

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