一般財団法人アーネスト育成財団

西河技術経営塾 入門講座(沼田)2期生

報告2 中長期計画を立案することで問題解決 -利根・沼田地区の地域創生を担う次期経営者の育成ー

主催:一般財団法人アーネスト育成財団、協賛:小坂建設(株)、後援:沼田市

小坂建設の作業所内事務所で講義する小平専務理事。
時計回りで、村上、水出、古谷、前田、鳥山、六本木の6名の受講生。

技術経営学で未来を創る

沼田塾の司会を担当する小坂哲平小坂建設社長

西河技術経営塾入門講座(沼田塾)は3月27日に開講。8月7日に報告会と修了式を行って修了する。芙蓉書房の『西河「技術経営学」入門』を教材に使い経営経営を学ぶ。
入門講座は、隔週の土曜日10日間18章で構成さている。西河技術経営塾の半分の時間であるが、予習を司会を担当した小坂哲平(塾5期生)がリーダーとなって取組む。
7月17日に17章、18章の最終講義を終え、成果報告書の作成に入っている。途中ではあるが受講生の報告書を要約して報告する。(小平)

【 雪国アグリ課長 鳥山 和浩 】

こんにゃくトップメーカーになる

他の経営塾と西河技術経営塾の違いは、自社の問題点や今後の展開を分析すること。いくら経営学の勉強をして知識を磨いても、自社を見る着眼点を養えなければ経営はできない。
しっかり納税して現金を増やすことが会社の成長であり、貸借対照表の自己資本比率を高めて会社の財務体力をつけることが大切。
「こんにゃくイノベーション企業」エンジニアリング・ブランドを構築することは、商品イコール企業を連想させ企業価値を高めるうえで重要であるを学ぶ。

【 小坂建設取締役 水出 修 】

みらいの建設業をつくる

小坂建設が未来へ歩んでいくためには、常に高い目標を持ち続けることが重要であると学んだ。現状維持では消えて行ってしまう。
「ともにみらいをつくる」とのメッセージを考えた。「ともに」で、自社だけでなく顧客や地域との共生を表現、建設業で施工した構造物は長い年月を未来へと残っていくので「みらいをつくる」とした。顧客や地域と共に繁栄し独創性の高い独自の最先端技術を駆使し成長していくを表現した。
技術経営の入口に立った。これからも様々なことに考えを巡らせ知識を得ていく。

【 尾瀬パークホテル部長 六本木 勇治 】

未来は自ら描き創っていくもの

技術経営を学ぶことで、自分が今まで家業に対して見ていたものは、表面的であることに気付く。経営者が見ている部分と、その他の人が見える部分では違いがあった。それらを踏まえコロナ禍を乗り切るための対策や顧客獲得に向けたプロジェクトが動き出す。
学びを重ね会社の歴史や風景、働く人、顧客の行動から、経営陣が説明できなかった想いが見えてきた。未来に続く光が見えた。
コロナ禍でテレワーク化が進み地理的概念が変わる。生活の品質が求められると共にライフスタイルが変化している。大都市部に暮らす顧客は「私には故郷がなく、残りの人生を考え、信頼できる人と安心して自然豊かな地域に関わりたい」と言う。観光以上、移住未満のニーズがあった。

【 オリエント取締役 前田 昌克 】

経営目標を必達する成長戦略

中長期計画を数字で表しシミュレーションすることで経営の3要素である人、モノ、金をどのタイミングで投入し準備すれば良いのかイメージ出来るようになった。
損益計算書と貸借対照表を理解し、会社が今どの様な状態なのか把握しなければならない。数字を読み解く解読力を養う。
「技術」「経営」の事について整理が出来た。目標の必達は一人では出来ない、社員全員と目標を共有し、ベクトルを合わせ、ワンチームとなって邁進したい。

【 吉祥寺副住職 村上 俊英 】

未来ある寺院経営

寺業はコミュニティ・ファンビジネスに近いものがあり、拝観事業はテーマパークのビジネスモデルであると捉えていた。しかし本来あるべき芯のものが明文化出来てなく、ぼんやりとしていた。
中長期計画を立案することで問題解決することに気付いた。中長期のブランド戦略が必須で収益に裏打ちされた計画づくりを学ぶ。
現状維持では消えてしまう。更なる高みへのチャレンジが必要。寺を中心に地域創生を目指す。伝統とは革新の連続である。

【 ヒロ工業社長 土谷 裕樹 】

取付職人から経営者へ

会社を設立し、企業理念やエンジニアリング・ブランドを掲げ、中長期計画を成功するため何をしていかなければならないか。塾に通うことで学ぶことができた。
待っているだけではダメ、出会った人に連絡を取り、紹介やアポを取り営業する。
父親ではあるが取付では大先輩であり教えてもらった人。法人化した際に逆に「自社へ入りませんか」と伝えた。経営塾に通わなければ、まず考えられない変化である、家族の関係も少しずつ良い方向に変わり始めた。

7月3日、横山公一沼田市長が沼田塾を訪問し、塾生に対し励ましの言葉を頂いた。
前列右から六本木、淺野講師、小平講師、横山沼田市長、小坂講師、
後列右から土谷、前田、鳥山、村上、水出。

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