一般財団法人アーネスト育成財団

西河技術経営塾(沼田校)実践経営スクール3期生

報告2 技術経営の知識を社員に伝え

主催:一般財団法人アーネスト育成財団、協賛:小坂建設(株)、後援:沼田市

前列右から小坂哲平司会・講師、西河洋一塾長・理事長、小平和一朗講師・専務理事、後列右から大山鶴淵中島中村の受講生。

沼田校3期生 研究報告書

西河技術経営塾(代々木校)は令和4年3月26日(土)に開塾し、9月17日(土)に沼田市役所内会議室で修了式を行った。審査の結果鶴淵保弘、大山英明、中島裕也、中村茉由の4名が修了した。中島裕也が優良賞を受賞した。

(株)ウイング 常務取締役 中島裕也

考えなかったことを考えた

弊社は、主に型枠工事を中心に請負施工してきた。現在は、掘削工程から最終工程の埋め戻し、整形までを一貫して施工できるようになっている。
初回の講義で「取締役の役割をまるで果たしてないし、まず自覚がない」と言われたとき、くやしさと恥ずかしさが込み上げた。このくやしさを胸に刻み常に初心を忘れず会社の成長と、自分自身の 成長を目標に塾では学んだ。
今までは明確な目標もなく現場責任者として仕事をこなすだけだったが「事業の多角化」や「新規事業の検討」の大切さを知り「エンジニアリングブランド」を立案し掲げ、「中長期計画」の成功には何をすべきかを学ぶ。
これまで自社の強みが何なのかを考えたことは一度もなかった。改めて自社の強みが何なのかと向き合ったときに顧客に直接自社の強みを聞くとよいと教えられた。
弊社がより一層発展していくためには、高い目標を常に持ち続けて社内のベクトルを1つの方向に向けていくことが重要だ。「経営学は未来学」当初は理解出来なかった。講義と演習課題を重ねていくと、知らなかったことを知り、見えなかったことが見えて、考えなかったことを考えた時に、講義全てが未来学なのだと理解した。
この先まだまだ様々なことを考え、知識も得ていかなければならない。そして本講座で教えていただいた知識を社員に伝えていき、更なる発展のために一丸となって羽ばたいていく。

ウイング 常務取締役 中島裕也

小坂建設(株) 工事部 課長 大山英明

新たな時代の建設業を目指す

弊社は土木建築をメインに事業をしてきた。スタッフ一人ひとりが、状況に応じて監督にも作業員にもなる柔軟性を備えている。強みは災害での災害復旧依頼、他社現場でのサポート依頼にも早急に対応できる対応力がある。
技術経営学を学び、実践することで、全社員を引っ張って行く目標を立てる事ができた。会計数値から「人・モノ・金・情報・時間」の流れを把握し、経営状態を理解できるようになった。現状の原価管理システムを理解し、生産管理に対する取り組みや施工時の7つのムダとりや、作業の平準化などを学んだ。
新たな時代の建設業に成長、発展するには、常に高い目標を持ち続けなければならない事と中長期計画を立て技術をベースに戦略的戦略的に準備する必要性を学ぶ。
高い目標の達成にあたっては、自分自身が中心となって全社員と共に目標に向かい、自社の経営戦略構想を発案、実践できるようこれからも精進していきたいと考えている。塾で学んだ知識を「新たな時代の建設業」に向かって全社一丸となって邁進して行きたい。

小坂建設 課長 大山英明

北毛茶屋 おかみ 中村茉由

技術経営の視点で事業を組立

起業し、経営を始めて5年目を迎えた。実際に事業を始めると計画通りには進まない。目の前の事で精一杯となってしまい中長期の視点で考える事が出来ずにいた。
そのタイミングで西河技術経営塾沼田校への入塾を勧められた。実践を見据えて経営を学ぶ機会はここしかないと推され、入塾を決意した。
コミュニティ「オゼギルド」を立ち上げる。「小さくてもあたたかい未来へ」をコンセプトに都会に暮らす人が「おぜのさと」とのに関わりしろをプラスする。
自分らしさを活かし幸せに働くことや暮らすことを大切にし、新しく生まれた仕事と人財をマッチングさせる。そこから人を幸せにする経済を生み出していく。地域に関わる事で人とのつながりや、自身のスキルを活かす事が地域に関わる事で人とのつながりや、自身のスキルを活かす事が地域のためになるという喜びを得ながら地域の美味しい農産品や料理、宿代などに交換できる対価を得られる仕組みをつくる。
『経営学は未来学』未来へ向かうために現状と目指すべき姿を描ききり、そのギャップを埋めていくためにどうするかを学ぶ。できる事とやりたい事に差がありすぎて苦しんだ。技術経営の視点から事業の組み立てや経営視点での考え方の基本を学び、事業を再構築ができた。
国立公園が豊かで多様な尾瀬の生態系を支えるように、さとのエリアも多彩な人たちが希望ある未来を共に創る場所となるよう活動を続けていく。塾で学び議論し考え抜いたことで、経営視点での振り返りと未来構想がみえてきた。

北毛茶屋おかみ 中村茉由

原澤林業(株) 事業部長 鶴淵保弘

仕事を通してお客様を幸福に

林業という業種には、20歳のころから携わっており、伐採作業をはじめ、木材の運搬や木材の処分業など林業に関わる一連の作業を経験してきた。
現在は、林業事業部長という立場で人材育成や経営管理に取り組んでいる。
林業の魅力を日々発信し、仕事を通してお客様を幸福にする。私たちも幸福になる事。関わるすべての人々が幸せであることは目標ではなく、最低限の条件だと考える。「木」に関連することは数多くあり「ヒト、モノ、カネ」が動いている。木に関連する気になる事すべてに対応していくのが、原澤林業株式会社である。
今般西河技術経営塾で技術経営学を学ぶことで、自社分析を実際の数値を使用して行うことで、現状を把握することができるようになった。自社の強み、弱みを考えているうちに、自分自身に強み、弱みがあることにも改めて気付かされた。他社のエンジニアリング・ブランドも、意識することで見えるようになった。
「経営は未来学」と教わり、自分自身の意識を高め、取り組む。塾で学んだ知識を社員に伝え、一人一人の意識を高め、若手社員の採用を加速させ、塾で学んだ技術経営学で3Kのイメージを払拭させ人財育成に努める。
全体で議論し課題を解決し未来を考え、常に高い目標で戦略を考え、社員一丸となって取組む。

原澤林業株式会社 林業事業部長 鶴淵保弘

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