西河技術経営塾 入門講座(沼田)2期生
報告1 技術経営人財を養成し、地方の企業を元気にする
主催:一般財団法人アーネスト育成財団、協賛:小坂建設(株)、後援:沼田市
沼田塾は、経営を支えている技術の存在を学ぶことで、未来を見据えた戦略的技術経営に取り組むことが出来る経営人財を育成している。技術経営学は、会社の未来を実践的に切り開くことができる未来学である。コトづくりも、モノづくりも、エンジニアリングが経営を支えている。エンジニアリングは、経営を支える具現力である。企業理念、ビジネスモデル、中長期計画、市場創出は、エンジニアリングと関わり合いを持つことで、機能している。アシスタント講師の小坂哲平小坂建設代表取締役が指導者となって事前に塾生と予習することで、入門講座と言いながらも、実理融合を実践できる高度な学びの機会を提供している。
上記写真の左から、塾生の鳥山和浩、六本木勇治、土谷裕樹、講師の小平和一朗、塾生の村上俊英、水出修。
本年3月27日(土)に「西河技術経営塾入門講座(沼田塾)」を開講した。2期生の受講者は5名である。本講座は財団が主催し、小坂建設(株)が協賛。今年から沼田市が後援してくれた。小坂建設の作業所の会議室を無償でお借りして、研修会場としている。
本講座は、変革をつくる「技術経営学」を学び、豊かな社会づくりに取組むことができる経営人財の育成に取組んでいる。財団が研究している実務に役立つ技術経営学を塾生に教示することで、技術経営人財の養成に取り組んでいる。利益がでる経営を心掛け、地域の人財の安定雇用と税金を沢山払える企業にし、地方を元気にする取り組みを実践する。
受講生の当講座に対する期待と抱負を寄稿して頂いた。
≪受講生の抱負≫
鳥山 和浩 雪国アグリ株式会社課長
会社の方向性を考えることが大切
私は、別の経営勉強会等に参加したことがあり、経営の勉強に対して抵抗感がありませんでした。沼田青年会議所の先輩から西河技術経営塾があると教えていただいた際には迷わず直ぐに申込書を書いたことを覚えております。
3月から塾が始まり、別の経営勉強会で学んだこと以外にも覚えることが沢山あり一回学んだから終わりではなく、繰り返し学んでいくことが大切だと感じました。
また、会社の売上を伸ばすためにはビジネスプランの作成などもおこない、しっかりとした会社の方向性を考えることが大切だと思いました。
西河技術経営塾は半年間の短い期間ですが、塾での学びをきっかけに経営の勉強を始めていきたいと思います。そして、この塾で培ったことを仕事に活かせるように努力していきます。
雪国アグリ株式会社
課長 鳥山 和浩
水出 修 小坂建設株式会社取締役
自社の成長で地域の活性化に寄与
当社は沼田市で建設業を営んでおります。私は工事現場での管理業務や自身も作業員の一員として作業を行ってまいりました。
現場においての知識はありますが、経営の知識は全くありませんので今回、西河技術経営塾受講のお話を頂きました。
当社では社長と専務が共に財団の西河技術経営塾で大変お世話になり、多くのことを学び、当社を成長させていただきました。
私も経営についての知識や姿勢等の教えを学び、自身の能力を向上させ、リーダーシップを発揮し全社員一丸となって、更なる発展のために生かしたいと思っています。
自社を成長、発展させることで地域の活性化、貢献等が出来る会社となりたいと考えております。
小坂建設株式会社
取締役 水出 修
村上 俊英 吉祥寺副住職
学びを寺院経営に生かす
地元の尊敬する先輩から、声をかけていただき、西河技術経営塾を受講させていただいています。
寺院も多くの方に支えられ、社員の方、パートの方と共に日々の業務に励んでいることを考えると、経営の勉強をしておくことは大切な事と考え入塾いたしました。
寺も地域も大きく飛躍させる
「寺は地域と共に成長していくもの、どちらかだけでは長続きしない」と私は考えており、理想実現のために西河技術経営塾で経営の勉強させていただくことで、これからの寺院経営の基礎として生かしていけるように同期の仲間と共に学ばしていただきます。そして、寺も地域も十倍、百倍、千倍と大きく飛躍してまいります。
吉祥寺
副住職 村上 俊英
土谷 裕樹 ヒロ工業代表
経営学を活かし事業の発展に繋ぐ
今関東を中心に個人事業主で排煙窓の開閉装置の取り付け工事をしております。
自分の中で、これからどうしていいかわからなくなっている時に西河技術経営塾入門講座の話を頂き、実際に自分は経営と言うものをやっているのか分からないことだらけで、これからの自分に良い経験になると思い受講をお願いしました。
今まで勉強らしいことも何もしてきてない自分ですが、技術経営を学んで今の状況を一歩一歩前に進んで行きたい、そして今個人事業主で、少人数で工事をメインでやっていますが、経営に関する専門的な知識を勉強して色々と繋げて行きたいと思います。
これから自分で自分の成長、会社の成長を目指して、なるべく多くの物を活かせるように努力して行きたいと思います。
ヒロ工業
代表 土谷 裕樹
六本木 勇治 尾瀬パークホテルディレクター
父を社長と呼ぶことで事業が動く
群馬県片品村にある弊社は、尾瀬国立公園やスノーパーク尾瀬戸倉から近く四季を通して様々な自然体験学習ができる宿泊施設として50年以上営んできた。コロナ禍において観光業界は大打撃を受けており、経営や事業の見直しを行っている際に経営塾にお声かけをいただいた。
受講する中であらためて弊社の経営を一から見直す中で、自分たちの強みや、弱みを知ることができ、社内でも情報共有や話し合いが進んでいる事を実感している。
尾瀬地域の再生をリードする
特に意識するようになったのは小平先生から「会社の中では父親を社長と呼び、そのように接することが大切だ」というご指導である。それによりコミュニケーションが円滑になり今まで動かなかった社内の事業が動き始め、それがお客様の笑顔や満足度に変わっていくのを目の当たりにしている。
これからも知識や精神を高め、これからの時代を切り拓き、必要とされる尾瀬地域のビジネスモデルづくりに取り組んでいきたい。
尾瀬パークホテル
ディレクター 六本木 勇治