西河技術経営塾 実践経営スクール・基礎コース 1期生
報告1 開塾にあたって
開塾にあたっての塾長挨拶
西河洋一理事長・塾長
経営人財を育成する機関が見当たらない
起業が少ない、経営ができる人財を育成しようとしたら、人財を育成する機関が見当たらない。
日本の持続的な成長と活性化を目指し、起業家や事業家の支援に取り組む。開講する『実践経営スクール・基礎コース』は、中小企業の若手経営者を主たる対象とし、日本の産業の基盤を支える経営者を育成する。
塾長として、塾生との意見交換に参加し、指導に当たる。
ビジネスモデルを学び、10年後のビジネスモデルを創生する
ビジネス経験の浅い中小企業の若手経営者向けに 経営の基礎知識の修得と想像力の鍛錬
1.実践型技術経営人財育成の場
今回企画の西河技術経営塾・実践経営スクール・基礎コースは、ビジネス経験の浅い若手経営者向けに基本的な経営の基礎知識の修得と想像力の鍛錬を培う技術経営に関するビジネススクールである。
中小企業の経営者の中には、若くして社長や経営の幹部として活躍されている方も多い。社長に就任したものの色々な事情で経営経験は浅く、ビジネススクールに行くにも適当な実践型の技術経営人財育成の場が無く困っている方がいることが分かった。
2.技術経営を座学と演習で学ぶ
技術経営といっても技術者を対象にしたビジネススクールではなく、技術者をいかに使うか、いかにマネジメントするかを含めて実践的な技術経営を学ぶ。
日本の経営環境における経営実践力を学ぶ。経営学は複合学。それを浅く広く、機能的に連携させながら短期間に総合力を高める学習の場と創造力鍛錬の場を提供する。
3.中小企業の若手経営者を対象
西河技術経営塾は、中小企業の若手経営者を主たる対象としたスクールで、日本の産業の基盤を支える経営者の育成を目的とし、塾生との意見交換の時間を多く取るようにする。
開塾の目的は、「次世代の日本型技術経営を若手塾生とともに学び、社会に役立つビジネスを創生することにある」。
4.産業の基盤を支える経営者を育成
中小企業の30代を中心に(28歳~42歳)若手経営者を主たる対象とした。
日本の産業の基盤を支える経営者の育成に当塾の狙いはある。
5.チャレンジ精神と市場創生力
取り組む事業の目的と社会との係わり合いを理解し、新規事業に対して積極的にチャレンジしていくという、困難に立ち向かえる情熱をもつ人財を育成するとともに、事業で活用できる実践力を養う。
自ら顧客を見つけ、顧客と議論し、その中からニーズを探り、市場を創生する企画力とコミュニケーション能力を備えた経営人財を育成する。
6.仕事をしながら実践的経営を学ぶ
モノづくりの現場で豊富な経営経験や技術経営研究に従事してきた講師陣とともに、現在抱えているビジネス課題を塾生とともに解決しながら学習する、実践トレーニングを盛り込んだビジネススクールである。
7.ビジネスリーダーとしての実践力
開塾を決断したのは、若手経営者から「仕事をしながら経営を学びたい」という要望があったからである。日本の経営環境でのビジネスリーダーとしての実践力を学ぶ。経営学は複合学である。それを浅く広く、機能的に連携させながら短期間に総合力を高める学習の場と、創造力鍛錬の場を提供する。
8.ビジネスモデル・中長期計画を作る
演習では受講者が現状取り組んでいるビジネスに対し個別対応する。ビジネスモデルに整理して、全員の前で発表する。それに基づき事業計画、中長期計画を立案するための基礎知識を学習する。前期の最終日には、自分のビジネスモデルを見直し、参加者相互間で意見交換(ディベート)を行う。 後期の最終日には、自社ビジネスの課題の明確化と戦略、戦術などの立案、中長期の経営計画を報告し内容のレビューを行う。
西河技術経営塾の講座構成
No. | 学習(18:00~19:30) | 演習(19:40~21:10) | |
---|---|---|---|
学習講座名称 | 講 師 | 演習課題 | |
1 | 開講式:開講にあたって | 西河 洋一 | 自己紹介と受講目標、意見交換後、再度の目標設定と報告。 |
2 | まず自社のビジネスモデルを考える | 小平 和一朗 | 演習:自社のビジネスモデルを報告する。 |
3 | 事業計画(標準モデル)を作成する | 大橋 克已 | 演習:SWOT分析と財務諸表 |
4 | 会社の状態を会計数値で管理する | 小平 和一朗 | 演習:自社の事業計画(事業計画書、中期事業計画(3か年))。 |
5 | 新規の市場を創生する | 大橋 克已 | 演習:自社の事業や経営を会計数値で管理(原価計算、損益) |
6 | 戦略の基礎と技術経営戦略を学ぶ | 小平 和一朗 | 演習:ビジネスモデル報告(Part 2) Q&A |
7 | 会社組織と組織的活動を学ぶ | 大橋 克已 | 演習:自社の戦略、戦術と現状の課題を報告する |
8 | エンジニアリング・ブランドと技術経営を学ぶ | 小平 和一朗 | 演習:経営の実践事例を聞く |
9 | 顧客とのコミュニケーションを考える | 大橋 克已 | 演習:ブランドコンセプトとブランド構築戦略を報告する |
10 | ビジネスを会計数値で管理する | 大橋 克已 | 演習:自社の4P+2Cの報告とマーケティング戦略 |
11 | モノづくりを理解し、生産活動を学ぶ | 柴田 智宏 | 演習:事業別(製品別)収支計算書(原価計算)を作成する |
12 | モノづくりを会計数値で管理する | 柴田 智宏 | 演習:生産技術、エンジニアリング、テクノロジー、科学・・開発戦略 |
13 | 中長期計画を作成する | 小平 和一朗 | 演習:原価管理、経費管理の現状と課題と対策 |
14 | B2Bビジネスに求められるホスピタリティとセンスウェア | 小平 和一朗 | 演習:事業拡大に伴う銀行向け中長期経営計画書の作成 |
15 | 商品開発の進め方 | 柴田 智宏 | 演習:技術開発、商品開発、保守サービスなどの開発マネジメント |
16 | 企業文化とアイデンティテーを考える | 大橋 克已 | 演習:事業拡大に伴う銀行向け中長期経営計画書2(事業収支)の作成 |
< 個別研究 > | |||
17 | 人財育成と設備投資(中長期計画) | 小平 和一朗 | 演習:企業アイデンティテーとブランドの提案 |
18 | ICTを活用した新規ビジネス | 小平 和一朗 | 演習:ブランド構築と広告のデザイン |
19 | 海外マーケットの市場創生 | 柴田 智宏 | 演習:貴社のICT戦略(即時実行、短期計画、中長期計画) |
20 | 海外におけるモノづくり | 柴田 智宏 | 演習:課題研究テーマの構想(研究ノート8頁) |
21 | サービスイノベーションで新規ビジネス | 小平 和一朗 | 演習:自由課題 |
22 | イノベーション(社会変革)を作る経営戦略 | 小平 和一朗 | 演習:サービスイノベーション戦略(中期)を企画する |
23 | プロジェクトマネジメント | 柴田 智宏 | 演習 |
24 | M&A、契約、特許申請 | 柴田 智宏 | 演習 |
25 | マネジメントとリーダーシップ | 小平 和一朗 | 演習 |
26 | 会社を取り巻く法令と規則 | 大橋 克已 | 演習 |
27 | CSRとマスコミ対策 | 大橋 克已 | 演習 |
28 | リスクマネジメントと失敗学 | 柴田 智宏 | 演習 |
29 | 課題研究、報告書と論文の書き方 | 小平 和一朗 | 演習 |
30 | 自由課題 | 演習 | |
31 | 課題発表会(1) | 受講者 | 課題発表会(2) |
32 | まとめの講座 | 西河 洋一 | 修了式 |