西河技術経営塾 実践経営スクール・基礎コース 4期生

報告4 第4期生 修了式

技術経営人財を育成する

経営者向けに実践的な技術経営を効率的に学べる西河技術経営塾実践経営スクールは、平成29年6月6日に、第4期生4名が修了、合計15名が修了した。
修了生の活躍の実績が、徐々にではあるが、聞こえ始めてきている。

塾で学んだことを論文にする

西河技術経営塾の修了要件は、塾生が書いた研究報告書(論文)を審査委員が採点し、経営者として、修了レベルにあるかの確認をしている。
塾生が書いた報告書の概要を紹介する。

集合写真

西河技術経営塾4期生の修了式が6月6日に行われた。前列左から、相見祥真、下井秀文、西河洋一塾長、砂永晃、中野祝の塾長を挟んで左右に塾生2名。後列左から小平和一朗、大橋克已、淺野昌宏、前田光幸、杉本晴重の講師陣。平成28年9月7日から32回開催され、修了生のほぼ全員が休まず西河技術経営塾に通って、修了式を迎えた。砂永と中野の2名は、健康に留意し、仕事の日程を優先的に調整し、皆勤であった。西河塾長は「節税するな。利益を出し、税金を沢山払える会社になって欲しい」という。「節税のために、過小売上、不要な経費増では、会社を大きくできない。経費節減で利益を出し、税金を払い、資本を充実し、会社を大きくする」と塾生に常に語る。

【相見 祥真塾生:修了式での研究ノートの報告】

農業と福祉を繋ぐ事業
(障害者が穏やかな環境で、働く喜びを実感する)

平成29年4月、青梅市に「いいあさファーム」を開設、農業をコンセプトした障害者支援設備の設立に、理事として同施設の経営に参画した。
開所にあたっては、地域との協力体制の第一歩を築くことができ、地域に根ざして事業所が成長する土台ができた。また、早い段階で、利用者が集まり収支の見通しが立ったことで、事業が安心して継続できる土台を築くことができた。
今後は、利用者工賃額の向上に取り組むことにより、「価値ある仕事に従事し、労働の対価としての工賃を受け取る」という付加価値モデルを作っていきたいと考えている。利用者が労働の対価をもらうことで、労働する喜びを少しでも感じて欲しいと思っている。
西河技術経営塾での学びと、いいあさファーム開設や運営で培った経験を基に、社会福祉法人年輪として、利用者が、価値ある仕事に従事し、労働の対価としての工賃を受け取るモデルの事業所を他の地域に広げていくことで、雇用に悩みを抱えていた障害者が活躍できる社会を創出していきたい。
仕事に追われる毎日で経営に向き合う時間を作れなかった。入塾し、経営に向き合う時間を持つことができた。経営に向き合える時間と仲間を持ち、先生方のご指導で成長することができた。自分だけでは、成し遂げることができないことまでもが可能になった。

相見祥真

修了式で優良賞を受賞した相見祥真朝焼け統括部長

【須永 晃塾生:修了式での研究ノートの報告】

介護事業とリサクルの共存戦略
(感謝され儲かるビジネスモデルの強化)

介護事業を始めようと思ったとき、介護タクシーという職種が目に留まった。病院への送迎や旅行送迎などが主な仕事らしい。中古の介護車両を購入して、開業した。実際に稼働してみると、時間効率の悪さや、稼働率の問題点が目につきだし、悩むようになった。そんな時、知人から西河技術経営塾を紹介され、入塾した。
塾で学ぶことで、営業の基本を忘れていたことに気づいた。売り込むというより、困ったことが無いか聞いて回ることの重要性に気付いた。高齢者の方にアピールするには、自社の強みを紙のパンフレットで伝える。そしてブランドづくりの重要性や原価計算をしていくら儲けたら良いかがはっきりした。顧客にもサービス内容と、なぜこれだけの金額になるのかを丁寧に説明できるようになるとともに、価格にも自信が持てるようになった。
介護事業所を訪問して、分かったことがたくさんあった。そして自社の施策が「求められている良い施策だ」と言っていただけるようになった。営業の基本と人間力が、自動車ディーラー時代の最高潮だった頃の自分に戻れた。
この施策に自信がもてたので、次は人を雇用したいと思う。人を育てるのは難しいし、時間がかかる自分の失敗を糧にして、次からは経営者目線で人を育てる。
漠然と、ただ忙しく日々を過ごしてきた仕事から、塾で学んだ基礎やマーケティングを駆使し、本当の企業に成長させることの重要性を認識することができた。

砂永晃

塾で学んだ知識を生かして経営するHISCO社長の砂永晃

ページの先頭へ戻る

【下井 秀文塾生:修了式での研究ノートの報告】

リノベーションからイノベーションへ
(年商2百億円突破を目指して)

株式会社ミッドランドは、金融と不動産の双方に関する専門性を活かし、従来の定型的なスタイルを越えた多様なソリューション・サービスを提供している。「クライアントと共に成功する」を信条にして、経営をしている。
全国の価値が過少に評価されている不動産を買い取り、リノベーションを施し、物件本来の価値を最大限に引き出した上で市場売却するというハンズオンのバリューアップ型不動産再生事業である。不動産仲介会社にアクセスし、吟味した売却物件情報の中から手数料を支払って、事業化可能な物件を購入し、商品化を行う。売却時も、買主を見つけてきた不動産仲介会社に手数料を支払って、取引を完結させることを基本としている。
「カバ」をコーポレートシンボルに用いている。カバは穏和なイメージながら、スピード、強さ、しなやかさを具備している。そういった新しい時代を切り拓くことのできる会社を表現している。豊かで幸せな住環境の実現に貢献していきたい。
工期の短縮に取り組んでいる。在庫期間は5~6ヶ月である。半月づつ短縮する努力をし、ゆくゆくは3ヶ月としたい。売上自体も年35%成長が求められる。ということは事実上、倍々に近い伸長を掲げることが不可欠である。社内に繰り返し「スピード」を説き、全社にその意識を浸透させたい。
リノベーション市場は成長をするし、需要はある。弊社としては、技術経営に関する知見を深化・深耕させ、工期短縮への不断無き取組みにより、市場創造に寄与し、年商2000億円突破を必ずや実現したい。
講義では、ブランドづくりの重要さや、工期の短縮、回転率の向上に取り組む必要性を学んだ。

下井秀文

「工期の短縮」が課題と語るミッドランド社長の下井秀文

【中野 祝塾生:修了式での研究ノートの報告】

住宅サービリ会社の事業再生
(経験知の殻を破ることから始まる)

住宅サービス会社として設立し、10年。社長として、いかに打開し、成長させることができるか自問自答を繰り返したが、その答えを導き出すことができなかった。今まで行ってきた経験知だけの経営に西河技術経営塾で学び答えを見つけ出し、スキームを身に付け、より強力なオペレーションの行える企業を作り上げたいという思いが強くなった。
実際、経営のトップである社長の立場で、問題点に気付いた時にはすでに遅く、真の問題は、経営者のこころの内側にあること、経験知からくる固定概念であることに気が付くことができた。事業再生は経営者一人で出来ず、社員の力があってこそ成し遂げることができるのだ。つまり人財の活用と育成こそが大切で、その取り組みは社長自身の心構えを変えることで、比較的容易に実現できることに気付くことができた。
「愚か者は経験を学び、賢者は歴史を学ぶ」の格言を理解できるようになった。今までの自分は、経験だけの積み重ねで、成長のスピードは遅く、止まったままでいた。「賢者は歴史を学ぶ=過去の事例から出来た理論・技術は失敗の積み重ねから出来たモノ」とは、学ぶことにより、間違いが少なくなり、成長のスピードを速くすることにつながるということだ。西河技術経営塾は、経営を教え、経営者を育てる役目を果たしている。

中野祝

「気付いた時には既に遅い」と語る中野祝エイワンプラス社長

ページの先頭へ戻る