一般財団法人アーネスト育成財団

西河技術経営塾 実践経営スクール・基礎コース 1期生

報告3 経営学者でなく経営者の育成

「会社の会計数値は人間の体温、血圧、血糖値。
定期検診で会社の健康状態を管理する」を学ぶ。

会社を改革するとか
会社を大きくするとか
会社を業界トップにするとかは
技術経営を学ばないとできない

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学習講座では
(1)まず自社のビジネスモデルを考える、
(2)事業計画(標準モデル)を作成する、
(3)会社の状態を会計数値で管理する、
(4)新規の市場を創生する、
(5)戦略の基礎と技術経営戦略を学ぶ、
(6)会社組織と組織的活動を学ぶ、
(7)エンジニアリング・ブランドと技術経営を学ぶ
・・・という実践的テーマを学び、現在の経営の中に具体的に取り込むことで実践力を高めることができた。

塾生の声を聞く

西河技術経営塾の1期生の講座は前期の半分まで終了した。これまでの経緯と講師の感想や受講者の声を報告する。

【質問】

 ① 具体的に受講して役立った事。
 ② 西河塾長からの教示内容。
 ③ その他の気づき。

人間力や誠実を塾長から学ぶ

受講生 更科枝里

  • ①いかに自分の独断と偏見で事業を進めていたかが、頂いたアドバイスや質問から気付かされた。
  • ②社長の人格と行いが大きく会社の命運を決める事を学んだ。具体的な話から、洞察力・判断力・解析力・構成力・解決力・交渉力・統率力・論理力・コミュニケーション力・企画力・実践力を如何に駆使して来たかを伺えた。それを支えているのは、人間力である事を伺い知る事ができた。誠実とは何かも学んだ。
  • ③西河塾長は忙しい中、時間を割いていらして下さる事に感動する。塾長や先生方と講義以外でもお食事をしながら様々なお話を伺う事ができ、人としてのつながりを大切にして下さるのでヤル気も増した。
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受講生:E・ART Company(株)代表取締役 更科 枝里

人を切るリストラは愚策を学ぶ

受講生 尾崎一成

  • ①私の現在の仕事が新しい事業の立ち上げ期であり、ビジネスプランの確立と社内外の関係者に対して行う説明の双方を熟慮すべきタイミングにある。講義の内容と進捗が、まさしくアドバイスを必要としている時期にずばりシンクロしていて、偶然の一致とは言え驚いている。おかげ様で自分で作成したビジネスプランが「果たして合理的であるのか」「何か考え漏らしている点はないか」といったことがリアルタイムに検証されていくので、とても助かっている。
  • ②あまりにも多くてピックアツプが難しいが2点あげる。
    1点目が「会社は社長が潰そうと思わない限り潰れない」潰れたのではなく、社長が事業を諦めたに過ぎない。
    2点目は「不振の会社を立て直すのに人員整理というリストラは愚策」。ビジネスモデルを徹底的に考え、むしろ人員を増やすべきだ。各社員の努力で何とかなるレベルまでブレークダウンできる。
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受講生:OZ Consulting Easy代表 尾崎 一成

講師から評価を聞く

講師A:現状の進捗状況は良好。受講者の取り組みも熱心で次第にまとまってきた。意図した経営塾の姿になりつつある。

講師B:実践的講義の中で塾生との質疑応答が活発にされている。特に塾生の取り組んでいる事業を加味した講義内容は、塾生にとってリアルタイムで有効な情報となっている。

講師C:会計数値で経営を見ているかとの問いに、簿記の基礎力に問題が見えた。補講を実施した。補講の成果が出て経営を会計数値で評価出来るようになった。

講師A:塾長は現職の実践経営者で率直に自己の経験を話されるので随所に心に残るものがある。今後の塾生の事業展開の中で生かされるものがある。

講師B:塾長から経験を基に塾生の考え方や事業進め方に対し適切なアドバイスがされている。果敢な決断と行動様式は塾生に対し経営者の心構えを与えている。

講師C:現役の社長から意見を聞けるのは良いことだ。

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西河洋一塾長、頻繁に来塾し直接塾生の指導にあたっている

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会計数値による管理を学び、ビジネスモデルを企画し、事業計画書にし、
戦略を立案。実現可能な戦術があって戦略が実現する

会計数値は経営戦略を言葉以上に語りかけてくれる

収益好調な2社と苦戦する情報通信大手の2社、改革が進む家電大手の2社の経営指数を有価証券報告書から塾生は宿題で有価証券報告書を読んで記入(表1)し、各自が財務分析をして来て演習でその分析結果を報告し、活発な意見交換が出来た。
会計数値は経営戦略を言葉以上に語りかけてくれる。財務諸表を読み込むことで戦略やビジネスモデルなどを学ぶことができてくる。

表1 国内主要企業の財務分析

(教材事例:塾生の宿題で一覧に経営指数を記入、演習で経営分析結果を討論)

教材事例

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